前立腺がん

前立腺がんとは?

治療には主に外科手術が行われます。一般的には腎臓を全摘出し周囲のリンパ節を含む組織も一緒に取り除きます。またステージⅠ期の4㎝以下のがんは病巣とがんが発生している腎臓の一部のみを取り除く場合があります。また、他臓器原発のがんと違い、ステージⅣ期で肺や肝臓への転移がある場合でも腎臓の全摘出をすることが少なからずあり、これについては、過去に腎臓を摘出することで稀ながら、転移がんが消失した事例が幾つか報告されていることが理由であろうと考えられます。 因みに、腎臓がんは放射線や抗がん剤の効果がほとんど無く、手術以外の治療法はインターフェロン、IL-2療法などで転移、再発に対応されていましたが、3年前に免疫チェックポイント阻害剤であるオプジーボが腎細胞がんへ適応となり、現在では手術と免疫チェックポイント阻害剤が治療の中心となっています。

種類

前立腺の腺組織に発生するがんで、50歳以上の男性に多く見られます。 日本のがん死亡者の約3.5%を占めていると言われています。

症状

前立腺がんには特徴的な症状がほとんどありません。腰骨や肺の検査をしたときに転移によって発見されるケースもあります。進行すると前立腺が腫大し、それに伴って排尿困難や頻尿、残尿感、下腹部不快感などがみられますが、前立腺肥大症と区別し難い場合が多いです。

再発転移

前立腺がんが転移しやすい部位は、骨盤部、背椎の骨や前立腺周囲の付属リンパ節などが挙げられます。

治療

前立腺の治療は外科手術、放射線治療、ホルモン療法、抗がん剤治療などがありますが、特にホルモン療法が他に比べて極めて有効であることが特徴です。
治療方法の決め方ですが、まずは年齢的に手術後10年以上の余命が期待できる患者さんの場合は前立腺全摘除手術を行い、前立腺と精のうを摘出すると同時に付属リンパ節も切除します。一方、昨今は放射線治療が積極的に選択されつつあり、その中でも最近になって粒子線治療の有用性が期待されています。
また元来、ホルモン療法に特に鋭敏に反応するがんであり、体力の衰えた高齢者については自ずとホルモン療法が中心となります。

当クリニックを受診される前立腺がん患者さまは、転移、もしくは周辺他臓器へ既に浸潤している進行がんである場合が多く、且つホルモン療法への感受性が低下しつつある患者さまが殆どです。そこで、当クリニックでは前立腺がんに高頻度で発現することが報告されているがん抗原 “NY-ESO-1”、そして“WT-1”のペプチベータを用いる樹状細胞ワクチン療法を中心とし、併せて活性化Tリンパ球療法も積極的に行っています。
前立腺がん患者さまは抗がん剤よりもホルモン療法を施行されている場合が多く、抗がん剤で骨髄などにダメージを受けていないという意味でも前立腺がんは免疫療法をよりやり易い“がん”と言えます。